『第5回医療機器開発・製造展』MOBIOブース出展企業の紹介
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専門展は、新たな一歩を踏み出すための出会いの宝庫
奈良精工株式会社 代表取締役社長 中川博央氏
会社名 | 奈良精工株式会社 |
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住所 | 〒633-0101 奈良県桜井市小夫3681 |
電話番号 | 0744-48-8511 |
代表者名 | 代表取締役社長 中川 博央 |
設立 | 1968年(昭和43年) |
事業内容 | 難切削材の高精度加工(医療機器・光学機器・OA機器) |
歯科のインプラントを中心に医療機器開発に参入
奈良精工株式会社は光学機器、OA機器、そして医療機器の製造開発を得意とし、光学機器では45年の実績を誇る。その経験と実績に裏打ちされた確かな技術で、ミクロン単位の高精度な加工も可能とし、顧客の要望を可能な限り具現化してきたという。様々なニーズに応えるために新規設備の導入を積極的に進め、独自技術を蓄積してきた同社では、医療分野への取組みを加速させている。
1996年には、医療用具製造承認・医療用製造業許可取得し、歯科用インプラントの製造をスタートさせた。
「歯科用インプラントは、一個人のために利用されるもの。小ロットでも高精度なものづくりを心がけてきた当社にマッチする分野です。これまで、顧客の注文に、ほとんど「ノー」と言ったことがありません」と、語る中川社長。
「医療機器 開発・製造展 MEDIX」に初参加。医療市場のもつ発展性を実感
新たな需要の掘り起こしを図り、仕事を確保する積極的な経営は、中小製造業にとっての重要なテーマである。
同社では、ホームページや展示会等で営業網を広げた事例のように、新たな出会いからビジネスのアイデアが生まれることが多いという。他業種・他業界との出会いの場として、「中小企業総合展」をはじめとする展示会にも積極的に出展。自社の技術を広めてきた。
今回のMEDIX(医療機器・開発・製造展)に、同社は歯科用インプラントをはじめ、新製品である靭帯・腱手術用器機などを展示した。
「各ブースで商談が活発に行われていて、良い意味での刺激をたくさんいただきました。医療関係者や自治体の方との出会いもあり、多くの情報を得ることができました」と中川社長。
スピーディーな決断と素早いアクションが、新たな展開を生み出す鍵
せっかくの出会いを無駄にしないことも中川社長の身上だ。展示会での初商談から、契約に至るまでには、時間を要することも踏まえて、「単に名刺交換して連絡を待つだけではなく、自らが積極的に動いていくことが大切だと思います」と語る。
スピーディーな決断力と行動力で、MEDIXで出会った医療関係者との新規取引をはじめ、協力企業も見つかり、業務提携に向けての動きを進めているという。様々なつながりが生まれたことで、専門展に参加することのメリットを改めて実感。来年、開催される医療機器の設計・製造に関する専門展にも参加する意向だ。
ひとつ一つのプロジェクトへの着実な取り組み、次々と新たな展開を生み出している奈良精工。既存の方法に捉われることなく、新しい取り組みにチャレンジする柔軟性と、素早い決断力が、同社が発展し続ける原動力になっているのだろう。
取材日:2014年8月7日(木) ライター:清野礼子