中小企業総合展2013 in Kansai 出展企業の紹介
voice 009
初の展示会出展で、自社の強みを再認識
澤村電材株式会社 本社営業部 髙井 和吉 氏
会社名 | 澤村電材株式会社 |
---|---|
住所 | 〒577-0004 大阪府東大阪市稲田新町3-1-53 |
電話番号 | 06-6747-0501 |
代表者名 | 代表取締役社長 原田 秀典 |
設立 | 1957年(昭和32年) |
事業内容 | 電気絶縁材料及び切断加工 耐熱樹脂フィルム・高機能フィルム コイル及び関連部材 |
「伝える」難しさを実感
澤村電材株式会社は、絶縁材料の加工・販売を事業とし、創業以来50年以上に渡って実績を積み重ねてきた。だが、展示会への出展は今回が初めて。セミナーを受講した髙井和吉氏に、セミナー参加&展示会初出展のきっかけや狙いについておうかがいした。
「MOBIO担当者の方から、学んだ後に展示会に出展できるこのセミナーに誘っていただき、参加を決めました。第一の目的は、新規のお客様獲得や販売促進。もうひとつは、出展を通じて社員の意識向上を目指そうというものでした」
セミナーに参加してみると、伝えたいことが伝わらないことを実感した、と髙井氏。同時に、商品説明パンフレットなどでも、伝えたい強みが、まったく伝わっていないことに気づいた。
「それに奮起したわけではありませんが、キャッチコピーを考えるセミナーで、一番最初に短くてインパクトのあるキャッチコピーを作れたのは嬉しかったです。それでも、誰にでもわかるように伝えることの難しさ、普段いかに理解している人同士のコミュニケーションになってしまっているかを痛感しましたね」
大手企業の訪問にも驚き
セミナーで学んだことを実践するべく、一緒に受講した10社とともに共同出展した『中小企業総合展』。さまざまな成果があった中でも、特に大手企業や異業種企業とコミュニケーションできたことが収穫であり、一番の驚きだったそうだ。
「展示会という場が、想像以上に大手企業の担当者とコミュニケーションできる場であることに驚きました。普段は会えない大手企業の担当者が、興味を持って当社のブースを見てくれる。思っていた以上に興味を持ってくれる企業が多かったですね。また、異業種企業の方と話した時は、当社に対する見方が新鮮で。我々では思いもつかないような切り口で、当社を見ていることに驚かされましたし、大きな刺激にもなりました」
また、10社の仲間とともにブースに立ったことで生まれた仲間意識も、大きな収穫のひとつだという。「セミナーに参加していた企業は、どこも元気で。ブース幅が1m弱なので、立ち位置も隣の企業担当者と協力しながら決めていました。今回の共同出展を通じて芽生えた一体感は、貴重な経験だと思います。あと、若い方が多く、パワーをもらいましたよ」
もちろん反省点もある。
「東大阪のEV開発プロジェクトに参画しているのですが、アピール不足か、来場者の方になかなか興味を持っていただくことが難しかった。これは今後の課題です」
出展を積み重ねて伝え方を磨きたい
10社でセミナーを受講し展示会に共同出展する、今回のMOBIOのプロジェクトに参加しての感想をおうかがいした。
「出展経験の積み重ねが必要だと実感しました。1回出展したからといって、すぐに成果が出るものではないと。今後も出展経験を積み重ねていかないと、何も残らないとすら感じています。それだけ、必要性を痛感したということでもあります。今回参加して以降、他社ブースを見ると『上手に展示しているな』『次回の展示会出展で参考にしよう』といった具合に、展示会そのものの見え方が変わりました」
会社がMOBIOの近くだったこともあり、セミナー以外の時間も足を運んでMOBIOスタッフに質問を重ねた、と髙井氏。
「たぶん私が一番手を煩わせたと思いますが、それだけに学びも多かった(笑)」
今後も、チャンスがあれば展示会に参加していきたいと考えている。
「展示会に出展する際は、MOBIOにサポートしてもらいたいですし、今回のようなセミナーがあるならぜひ参加してみたい。同じセミナー内容や課題でも、良い意味で同じ答えを出さない自信がありますよ(笑)」
取材日:2013年6月27日(木) ライター:中直照((株)ショートカプチーノ)