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ものづくり企業発見!企業インタビュー

MOBIO-Cafeセミナー 特別編『展示会に出よう』参加者インタビュー

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人とのつながり・ネットワークを大切に、ものづくりに取り組む

近畿工業株式会社 代表取締役 田中聡一さん

近畿工業株式会社
代表取締役 田中聡一さん

今回のセミナーで皆勤賞を取った田中さん。 「これからも学ぶ姿勢を忘れずにいたい」と語る。

会社名近畿工業株式会社
住所〒578-0953 大阪府東大阪市本庄2-1-25
電話番号072-962-0361
代表者名代表取締役 田中 聡一
設立1951年(昭和26年)
事業内容油圧シリンダー部品(シリンダー・シリンダーチューブ・シリンダーロッド)
産業機器部品(プーリー・ギヤ・ラックカッター)

かつての町の喫茶店のような場、MOBIO Café Meetingの生みの親

工場内でCNC機にのしくみついて説明する田中さん。その表情はいきいきとしていた。

油圧シリンダーを中心に、金属部品の加工をしている近畿工業株式会社。小さな町工場が点在する東大阪市の中でも田畑や学校などに囲まれたのどかな雰囲気の場所に位置する。
代表・田中聡一さんは三代目社長。MOBIOを頻繁に活用しMOBIO Café Meetingを立ち上げるきっかけを作った一人だ。

「昔は近所の喫茶店が工場の経営者や従業員のコミュニケーションの場でした。休み時間に顔を合わせて、雑談をしながら技術の話、取引先の話などの情報交換をしていました。でも、そんな喫茶店が少しずつ町から消えていきましてね。だったらMOBIOにそんな場を提供してもらえないかと提案したのがきっかけなんです」

そんな田中さんは、月2回、MOBIO常設展示場の出展企業によるプレゼンテーションと交流会が行われるMOBIO Café Meetingには必ず参加。今回行われたセミナー特別編『展示会に出よう』では皆勤賞を取ったという熱心さだ。

これからは製造業も情報発信を

工場内にて。
従業員たちが真剣な表情で作業をする。

父親である先代社長の急死により、若くして経営者となったという田中さん。その道のりは、駆け出しから険しいものであったという。しかし話しぶりにはそんな苦労も感じさせない底抜けの朗らかさと大らかさを感じさせる。

「人との出会い、コミュニケーションを大切にしているんです。今年で創業62年になりますが、多くの人に支えられながらここまでやって来られました。社内の技術・設計力に加え、協力会社とのネットワーク力が近畿工業の強み。人のつながりでよりいっそう仕事に幅と深みが出ると感じます。MOBIOに来る方たちは志の高い方が多いので刺激になるんです」
と語る田中さん。今回のセミナーには、とくに情報発信のノウハウを学びたいとの考えから興味をもったという。

「数年前から、展示会などに積極的に参加してきました。そこで会社をアピールすることの難しさを実感したんです。参加して学ぶことは多かったですね」

セミナーで、初めて取り組むデザイン制作やコピーライト制作に四苦八苦したという田中さん。その口調に真面目で勤勉な人柄がにじむ。悩んだ末に形になったという成果物には大満足。現在、商品を説明するためのリーフレットとして活用している。

「このテーマだったらあの人くるだろうな、などと思いながら参加しているんです。MOBIOのセミナーはいつも中小企業にとって知りたいことをテーマにしてくれるので本当にありがたいですね」

図面に込められた“想い”を読み取って形にしたい

工場内に整然と並べられた製品は美しい。

このセミナーで、近畿工業の特に強み一つとしている“ネットワーク”を図で表そうとしたときに、自分の頭の中のイメージを再認識したという田中さん。

イメージするネットワークとは、近畿工業が中心となって周りに協力会社がいるという図では決してないという。それぞれの会社が自立していてつながりを持っている。そのつながりのあるもの同士がまたつながっている。

田中さんの言葉を借りるなら「太陽系同士が結びついている」イメージだという。それぞれの会社が太陽であり、惑星でもある、柔軟でかつ立体的なつながりのイメージ。そんなイメージを持ちながら、これからもコミュニケーションを大切にしていきたいと語る。

「取引先との日々のやりとりの積み重ねが、今の近畿工業をつくっているんです。それは私たち社員一人ひとりが意識し、みんなで共有していること。私たちは小さな部品一つについても、単に図面をトレースするだけでなく、相手がその図面に込めた“想い”を読み取りたいという気持ちでいます。疑問に思ったことは、すぐに設計者に直接電話で聞いてみる。するとピンポイントで“そこの数値、相談したかったんだよね”なんて言われる。その瞬間に“相手とつながったな”と感じるんです。そこでお互いにアイデアを出しながら、よりよい方法や形を考える。そんな関係をこれからも大切にしていきたいですね」

最後に60期を記念に制作したという小冊子、『近畿工業マインドブック・モノヅクリオトコの夢』を見せていただいた。「経営者たるもの“難しいことを簡単に人に伝えられなければ”ならない」との先輩経営者の言葉を思いながら作ったというその冊子。近畿工業の過去の歴史、現在の理念、そして未来への展望が、分かりやすくおもしろく伝わってくる。人に支えられ、人を支えながら成長を続けていきたいという田中さんの想いが、ページにあふれていた。

MOBIO担当者より

受賞理由【皆勤賞】 近畿工業(株) 田中さん
経営者として通常業務をこなしながら、本セミナーだけではなく他も積極的に参加し多くを吸収されたとのこと。本セミナーでは、全6回プラス発表会の合計7回、全回参加した唯一の人ということで特別に「皆勤賞」を受賞。

 取材日:2012年12月19日(水) ライター:岩村彩((株)ランデザイン)

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