オリジナル性の高い複合技術でユーザーの想い・ニーズを形に
大正8年に創業した同社は、戦後、業界において全国に魁けプラスチック射出成形に着手。その後、現在では「アイディア」と「技術」で形にする「提案型企業」を実践するため、企画・設計の段階から開発・生産までのトータルプロデュースを手掛けて、ユーザーの想い・ニーズを形にする事で各事業を成長させてきた。射出成形・硬質ポリウレタン発泡成形・小型ポンプ・精密ゴムの4事業を中心に事業を展開しており、射出成形技術、発泡ウレタン成形技術の二つを軸としたコア技術に加え、設計技術、金型技術、プレス技術、組立技術といった同社の誇る6大技術を融合させることで、オリジナル性の高い複合技術を実現している。
白物家電分野、住設分野から自動車、産業機器、医療機器に使われる製品に至るまで、同社の製品は我々の日常生活の中のさまざまな場面で活躍している。また、すべて自社の技術で製作した「掃除機用ジェットノズル」や、「真空ストッカー」などのオリジナル商品も手がけるなど、同社のチャレンジはとどまることを知らない。
他社では困難な成形品もおまかせ
創業以来プラスチック加工に携わり、戦後全国に先駆けて射出成形機を導入した同社は、現在でも、その蓄積した射出成形技術により汎用樹脂からスーパーエンプラまで、他社では困難とされる様々な仕様の成形品にも積極的に取り組んでいる。また射出成形から表面処理加工の加飾技術、溶着技術までの一貫体制にも力を入れ、顧客の望む商品デザインを実現する体制と提案力を保有している。
ウレタン成形においても環境にやさしいノンフロン断熱発泡を国内でいち早く導入したほか、3種類の発泡ウレタン成形技術を有することにより、製品・形状といった要求仕様に合わせて最適な工法を提供することができる。こうして培ったウレタン成形技術で開発した自社製品「断熱フロフタ」は断熱性と高剛性を両立。さらに、浴槽の曲面形状にも対応する変形断熱フロフタへと改良するなど、ユーザーのニーズに応えつづけている。
現在同社では、自社開発事業部を設置し、小型DCポンプをはじめ、自社での技術開発・商品開発にも積極的に取り組んでいる。
6大技術の融合で社内一貫生産を実現
射出成形技術、発泡ウレタン成形技術、設計技術、金型技術、プレス技術、組立技術の6大技術を融合させ、試作を含めた金属プレス・射出成形・ウレタン発泡成形・組立てを社内一貫生産している。企画・開発から量産対応まで一貫して行うことで、高品質・低コスト・短納期の実現はもちろん、ユーザーに信頼される高付加価値を提供できることが同社の大きな強みだ。写真はその代表例である自社開発小型ポンプである。
幅広く、またそれぞれにおける確かな技術力により、同社がなくてはならない存在となるよう、また「さすが多田プラ!」と評価されるために、「アイデアを技術で形にして信頼性の高い」商品を提供することに努めてきた。今後は、時代のニーズに合わせ、医療機器や、自動車関連精密部品等の要求レベルの高い製品、高度な品質管理を必要とする製品へも挑戦し、さらなるチャレンジを続けていく考えだ。
多⽥プラスチック⼯業
株式会社
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代表取締役社長前⽥政利
- 住所/藤井寺市津堂2-12-8
- TEL/072-954-0981
- FAX/072-954-2144
- 創業/大正8年5月
- 設立/昭和24年5月
- 資本金/6,300万円
- 従業員/191人
- HPアドレス/http://www.tadapla.co.jp/