今年2017年の2月で創業70周年。常に柔軟な発想で最新の技術を追求することにより、数々のユニークな水道省力化機器や水道メーターの開発を行ってきた。
1985年には世界初の8ビットマイコン電子式水道メーターの開発に成功し、この製品に導入された最先端技術は、同社が誇る「キー・テクノロジー」となっており、以降の製品にもこの技術が引き継がれている。
現在では水道メーターのメーカーとしては唯一の国内自社一貫生産で、国内トップシェアの製造販売をしている。
同社のキー・テクノロジーとなるのが、機械式水道メーターのコストパフォーマンス、電子式水道メーターの多機能性を融合させた無線対応型ハイブリッド水道メーターによる検針システム。
無線対応のため、面倒な配線工事が不要で省スペースでも取り付けが可能となっている。 また、ケースの鋳造からメーター部品の製造、組立、検査まで自社で一貫生産を行うことで、コスト削減と品質管理を徹底し、信頼性の高い製品の安定供給を行っている。
社内には開発部門、銅合金鋳造部門、プラスチック成型部門があり、各部門それぞれに独自性を持っている。開発部門では、30年以上にわたる電子分野での研究開発による技術の蓄積により、機能、耐久性、コストで優れるハイブリッド水道メーターを開発し、IoT(モノのインターネット)に対応した製品やスマートメーターなど、顧客ニーズに応じた製品を提供。
鋳造部門では環境、安全への社会的要請に応える鉛レス、カドミレスの実現のため、最新の鋳造機、NC加工機を有する工場となっている。
プラスチック成型部門では高精度なプラスチック成型が可能で、平成28年7月に新工場が稼働し、最新設備を備え、試作から量産に至るまで、コスト低減が図れるものづくりの高度化を進めている。
現在、様々な分野においてIoT(モノのインターネット)が推進されている。その中でも水道メーターを含めた社会インフラの最適化による人々の安心・安全に貢献するという姿が、同社の目指す未来像である。
水道メーターにおいてもスマートメーターの普及が急がれる中、同社においても、ハイブリッド水道メーターやスマートメーターなど、IoTに対応した製品づくりの体制を整え、環境とエコロジーをテーマに新規開発に取り組んでいく考えだ。
柏原計器工業株式会社
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代表取締役社長三浦 直人
- 住所/〒582-0001柏原市本郷5-3-28
- TEL/072-973-0601
- FAX/072-973-0610
- 創業/昭和22年2月
- 設立/昭和38年9月
- 資本金/5,000万円
- 従業員/98人
- HPアドレス/http://www.kashikei.co.jp/