事業内容
兵田計器工業(株)は創業以来、温度計を主体とした各種計測器の開発製造に取組んでまいりました。重電、原子力、船舶、石油化学プラントなどの重工業部門、繊維、染色、食品の軽工業関係、調理器等の家庭器具に至るまで、幅広い分野で各種計測器が活躍しています。
製品・技術の紹介
工業用ダイヤル温度計・変圧器用保護機器
温度計と圧力計の兵田計器―品質と性能はさらなる未来へ
兵田計器工業株式会社は、温度計・圧力計を中心とした計測機器開発、商品化で、お客様に満足頂けるよう努めてまいります。
エネルギーは高効率の利用が必要であると共に、環境への影響も考慮されねばなりません。地球温暖化防止施策が、世界レベルで進められている現在、熱管理が大きな役割を担っている中、兵田計器は、温度に関して家庭用から原子力用まで、温度計測機器を幅広く提供しています。
また、私たちの日常生活から各種産業まで、高品質な電力の安定供給に対して兵田計器は各種発電から変電、配電設備に至るまでの各種保護機器をラインアップ化しています。
保護継電器(発電機、変圧器、配電器用)
発電機、変圧器、配電器が日々、安全運転するにあたって当社では、これらの保護継電器を供給しています。保護継電器とは、運転中に何らかの異常があった場合、この異常をすばやく感知し、警報を発し未然に事故を防ぐものです。
主な保護継電器は温度継電器(温度監視)、油流指示器(油流監視)、ダイヤル油面計(油量監視)、衝撃ガス圧継電器(異常ガス圧監視)、衝撃油圧継電器(異常油圧監視)、漏洩検出器(油、水洩れ監視)、ブッフホルツリレー(異常油流、ガス検出)、放出装置(異常ガス圧監視+放圧して正常圧にする)、ガス圧力スイッチ(ガス圧力監視)などがあります。
これらの保護継電器は日本の電力会社はもとより、全世界の電力会社で使用されており、当社の製品により絶えず安全が守られております。
ハイブッリッド式温度発信器
ダイヤル温度計(機械式温度計)の感温部に温度センサーの温度素子(測温抵抗体、熱電対)を内臓合体させて、現場指示と遠隔発信を可能にしたものです。
本製品の特徴としましては、従来は、現場用のダイヤル温度計と遠隔発信用の温度センサーを別手配していたものが、このハイブッリッド式温度発信器を採用することにより、1台の温度計で二つの目的を達成できます。
1つ目は、測定対象場所に2ケ所の感温部取付用の接続部が必要であったが、これが1ケ所で済みます。
2つ目は、温度センサーの配線はダイヤル温度計の導管と共に、フレキシブルチューブに収納されてダイヤル温度計の指示部まで配線されていますので、温度センサーのユーザー結線は、ダイヤル温度計の指示部から接続することができます。
以上のように、このハイブッリッド式温度発信器は、発注から計装工事に至るまでのトータルコストダウンに、大きな効果を生み出すことができます。
キーワード
#ハイブリッド式温度発信器,#工業用金属製温度計,#熱電対,#測温抵抗体,#重電用保護機器,#圧力計,#保護管,#工業用ダイヤル温度計,#変圧器用保護機器,#流体充満圧力式温度計,#車両変圧器用温度計,#温度指示継電器,#車両変圧器用油流指示器,#ボイラー用温度計,#空調配管用温度計,#空調配管用圧力計
悪環境や振動、衝撃にも耐え得るハイスペックな計測機器
重電用保護機器のシェアNo.1
各種産業の温度計や圧力計などの計測制御関連機器を開発・製造する兵田計器工業。温度計は国内シェアの9割を占め、発電施設やプラントの電気設備といった重電用の保護機器においても、圧倒的なシェアを誇る。
顧客のひとつJRで、新幹線の車両変圧器用温度計として認定されているのは、同社のみ。初代から最新のN700系まで搭載されている。「山あり谷ありの地を走る新幹線は、開業から45年間、無事故です。その安全を守るため、一寸たりとも計器の不良を起こせません」と兵田善男社長。
原子力発電所用にしても「絶対」が求められるのは同様。用途に応じて様々なトラブルを想定し、ハイスペックに設定した仕様を標準化した製品。それが兵田ブランドである。
一個からのオーダーメイド
創業以来、組み立てた計器は1万品目を超える。平成21年度には東大阪ブランド推進機構において、ハイブリッド式温度発信器がオンリーワン製品の認定を受けた。従来のダイヤル温度計は、流体の膨張収縮を用いて温度を測定する仕組みで、長距離測定ができない欠点がある。一方ハイブリッド式は、温度センサを感温部に合体させ、現場測定と同時に遠隔測定が可能。別々の温度計で担っていた用途を一台でこなせるため、各種プラントの温度を現場で見ると共に制御室に電送するといった用途で役立てられている。
こうした難度の高い計器を生み出せるのは、創業90年超の歴史があってこそ。同社では様々な使用条件に応える計器を1個からでも受注する。組み立てはほぼ手作業。ケースの構造や塗料、溶接の仕方を工夫しながら試作と実験を繰り返す。
不良品率は0.1%未満
不良品率は0.1%未満と低い。平生の教育はもちろんのこと、月例の品質会議で、常によりよいものを追求。また従業員全員が品質方針カードを携帯し、個人目標の達成度合いを数値で報告。出た不良品はその場で処理するなど、迅速かつ確実にミスをなくしていく。
「日本のものづくりは、経験から適切な方策を思いつく熟練職人が引っ張ってきました。そうした技能の伝承が当社では欠かせません」。様々な工業用システムが常に正常に動くことで営まれる現代社会。丹念な作業から生まれる同社の製品が、安全で快適な暮らしを見守り続けている。
当社のセールスポイント
原子力用や新幹線車両用などインフラ整備に欠かせない特殊保護機器を提供します。
プラント、原子力発電所、交通システムなど、社会の至るところで使われる計測機器のメーカーです。温度計は国内シェアの9割。JRの車両変圧器用としては唯一の認定を受け、初代から最新型までの新幹線に採用されてきました。異常環境や振動などの条件にも対応し1個からの受注にもお客様の満足いただける製品を作り出しています。
主な事業内容
工業用金属製温度計、熱電対、測温抵抗体、重電用保護機器、圧力計、保護管及び関連機器の製造・販売
主な取引先
重電・原子力、船舶・化学プラント、繊維・染色・食品などあらゆる工業分野
企業概要
- 企業名
- 兵田計器工業株式会社
- 住所
- 〒579-8034 大阪府東大阪市出雲井本町1-6
- 代表者
- 兵田 善男
- 創業年/設立年
- 1917年 / 1953年
- 電話番号
- 072-982-1121
- FAX番号
- 072-988-2959
- 企業HP
社長インタビュー記事(https://www.m-osaka.com/jp/special/001287.html)
- 資本金
- 33,000,000円
- 受賞歴
- KANSAIモノ作り元気企業100社(平成21年度)
元気なモノ作り中小企業300社(平成21年度)
特許取得、意匠権、ISO9001認証取得