コーディネーターU
仕事でどれだけ発注先をまわっても、週５日のウォーキングは欠かしません。その理由は、いい仕事をするには健康がイチバンだから。もうひとつはその夜のビールがぐっとおいしくなるからです。

外注先を探している企業と、それに応えることができる企業をマッチングする仕事です。例えば、表面処理をしてほしいとか、思わぬ受注を受けたので手伝ってくれるところはないかとか、自社でできない案件の相談に対して、MOBIOに登録されている4,300社以上の受注企業の中から最適な企業さんを選んでご紹介しています。

登録されている発注企業は何社くらいですか？
約3,500社です。「ものづくり取引あっせん」のコーディネーターの中で、私は主に発注企業を担当しています。主な業務は毎日の企業訪問。１日に１社訪問したとして、週３日×4週で月12社。年間で約160社になります。私の他に３名の発注企業担当コーディネーターがいますから、全員で訪問企業は年間600社以上になります。

依頼があって訪問するのですか？
いいえ、こちらからアポをとって訪問するのです。現場に行かなければわからないことが多いし、案件が眠っている場合もあります。それに企業さんもいろいろと発注案件をお持ちです。私たちから伺ってMOBIOの存在をアピールする狙いもあります。

すごくアナログですね。
確かにそうです。しかしAIが発達しても、コンピュータが何台あっても、実際に足を運んで相手を見て、現場を見なければわからないことはたくさんあります。
コロナ禍では大変でした。訪問したいけれど受け入れてもらえません。玄関先でも、駐車場でもいいからとお願いして訪問しました。その甲斐があってコロナ禍でも訪問件数は落ちませんでした。ある農機メーカーさんは、アメリカで農機の需要がぐっと伸びたことで、増産で大変だったのですが、そんなことは会社へ伺ってお話を聞かなければわかりません。

案件が発生したとき、受注企業はどのように選ぶのですか？
登録企業さんのデータがあるので、依頼内容からその加工に必要な設備があるところや必要な材質を扱える企業さんはすぐに検索できます。そこにコーディネーターのこれまでの経験と足を運んで得た企業情報をミックスして最適な１社を選ばせていただいています。

デジタルとアナログの融合ですね。
やはりいい結果をめざしたいので、受注企業はどこでもいいという訳にはいきません。また、大きい企業だからいいという訳でもありません。少人数であっても社長さんが元気で、社員と一緒に汗をかいているところは信頼できます。社長さんが元気なところ。工場の整理整頓が行き届いているところ。それは登録データやホームページではわかりません。コーディネーターがしていることは超アナログですが、正しい判断をするには本当に必要なことだと思います。

あるメーカーさんが専用装置を造る企業を探していました。プレス機能が重要となるのですが、社員20名ほどの企業の社長さんがその技術やノウハウをお持ちでした。トントン拍子に話がまとまって5,000万円の仕事になったのですが、発注企業が新工場を建てることになり、そこにも装置が必要ということで、結果的に億を超える仕事になりました。
もちろん小さな案件もたくさんあります。個人でされているうどん屋さんから、うどんや丼を乗せるおぼんの相談などもありました。通販をしたいので商品の試作をしてくれるところを探してほしいという依頼もありましたね。
私たちは依頼の大小は問題にしません。大阪にはお困り事に応える技術を持つ企業がたくさんあることを知ってほしいのです。活用してほしいのです。そのために暑い日も寒い日も企業をまわります。ご相談いただければ親身に対応いたします。まずはお気軽にお声がけください。