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備えあれば憂いなし。
̶ BCP策定で社内の意識改革・仕組みづくり ̶

BCP(事業継続計画)(以下、BCP)と聞くと、大企業や大きな工場を有する会社が策定するもので、「中小企業には無縁のもの」というイメージを抱くかもしれない。
しかし貴重な経営資源を守り、あるいは早期の復旧や立て直しを図ることは、大手企業以上に切実な課題ではないだろうか。自然災害や感染症だけでなく、グローバル展開をする企業にとっては、海外で発生する災害やテロも大きな脅威となる。社会的ニーズを考えると、BCPの必要性はますます高まっている。こうした中、いつ発生するかわからない脅威に対し、日頃からの備えによって被害を最小限に食い止める努力をしている企業も増えてきた。今回はBCPの策定などに取り組む、ものづくり企業の代表3名に集まっていただき、現在の取組み状況やその成果、苦労した点などについて語っていただいた。

「BCPに取り組んでいない会社とは取引できない」そんな時代になってきた。

株式会社オービット
代表取締役 西村 直樹氏

※レジリエンス認証
事業継続力を高めることに積極的に取り組んでいる企業を認証し、社会全体のレジリエンスの向上を目指す認証制度

三木 当社がBCPを意識しはじめたきっかけは、取引先からの要請です。私たちの取引先は大手企業がほとんどで、BCPや環境認証について取り組んでいるか聞かれることが多いんです。
西村 それって、いつ頃から言われだしたのですか?
三木 環境認証は10年前から、BCPという言葉が出始めたのは5年ほど前からですね。まずは環境認証ですよね。そこで「エコアクション21」の認証を取得して、今も継続しています。その後、災害や気候変動が続いて「BCPに取り組んでいない会社とは取引できない」という感じになってきました。
平井 すぐに始められたのですか?
三木 ここ数年です。こちらの工場には2019年7月に引っ越したのですが、もとは敷地いっぱいに古い工場が建っていて。これを新築にすると建ぺい率の関係で工場が狭くなる。改築して使おうと思っていた矢先に大阪北部地震が起こり、その後の台風21号で工場の屋根が飛んでしまった。
西村 このあたりは被害が大きかったんですね。
三木 それで新築にしました。費用はかかりましたが安心して働ける場所になったと思います。ちなみにこの周辺は海抜マイナス80cm。ハザードマップによると南海トラフ巨大地震が起きたら2~3m水没すると言われていて、それをどうすべきかを考えているところです。
平井 私は八尾市の中小企業サポートセンターによく相談にうかがうんですが、あるとき電話がかかってきて、「一度会社を訪問して、どのようにBCPに取り組んでいるか見せて欲しい」と言われまして。お恥ずかしいことに、その時の私の返事は「BCPって何ですか?」でした(笑)。
西村 にわかに言われだしたんで、わからないですよね。
平井 先ほどのお話にも出た大阪北部地震では、会社のある八尾も揺れたんですね。その揺れた瞬間、何人かの社員は外に出て、ほかは私も含めて社内でじっとしていた。その時はじめて「こういう時、どんな行動を取るのが正しいんだろう」と考えた。すると今度は台風21号がやってきてガラスが割れるわ、屋上の室外機が倒れるわで、ひどい状況に。気が動転して大雨の中、ひとりで室外機を起こそうとしてました(笑)。
三木 大阪は自然災害の被害を受けることが少ないから、動揺しますよ。
平井 2つの災害を受けて先の電話を思い出し、BCPについて調べてみると、これは企業としてやらなければと実感して。まず、BCPの策定から始めました。その成果のひとつが当社のBCPの小冊子です。A4で約50枚の内容を要約したポケットサイズで、社員全員に配りました。
三木 もう「レジリエンス認証※」は取られたのですか?
平井 認証はまだですが、専門家に来ていただいて、資料の作成を手伝っていただきました。
三木 うちも専門家に手伝っていただき、取得に向けて取り組み中です。
西村 おふたりとも行動がスピーディーですね。当社のBCPへの取組みは経営革新計画の承認取得をめざし、大阪府よろず支援拠点へ相談に行ったのがはじまりです。そこで計画の承認には「オリジナリティが求められる」とアドバイスされまして。改めて自社の独自性について考えたところ「大阪と島根、2つの拠点があること」だと思い至りました。現在、大阪は営業、島根は製造の拠点としています。どちらかが被災した場合でも、継続的に動きが取れることこそ、当社のウリだと思ったんです。
平井 それは強みになる。
西村 はい、これをより強くアピールするためにも、BCPを固めていこうと考えたのがきっかけです。地理的には往復で約10時間かかり、製造やコミュニケーションの観点から見れば2拠点体制はデメリットもありますが、BCPにおいてはそれを強みに変えることができるのではと考えています。
三木 取り組みはどの程度まで進んでいますか?
西村 中小企業庁のサイトにテンプレートがあったので、それをもとに自社のオリジナリティを盛り込んだ書類を作成しているところです。まだ我流で進めているので、ある程度まとまったら専門家に相談するつもりです。

日本精器株式会社
代表取締役社長 平井 研三氏

株式会社三木製作所
代表取締役社長 三木 繁親氏

実際の訓練や状況を考えることでいろんな気づきが生まれる。

ポケットサイズにして携帯できるBCPの小冊子。従業員みんなで話し合って作成。連絡先や在宅時に被災した場合の対応などが書かれている
●日本精器株式会社

三木 BCPの策定に取り組むにあたって、ネックだったのが費用でした。そこで大阪府商工会連合会に相談したら、費用を抑える方法を教えていただいて。
西村 中小企業にとってはありがたいですね。具体的にはどのような方法で、進めるのですか。
三木 私は大阪府商工会連合会が実施する、BCP策定の支援制度を活用しています。レジリエンス認証の取得をめざすもので、専門家の方と相談しながら書類を作成したり、実際に2回ほど避難訓練をします。ちょうど昨日書類を提出したところです。4月頃に東京で面接を受けてそれでOKが出れば、認証が取れると聞いています。
平井 私も商工会連合会の制度を活用しました。「BCPとは何か」というところから丁寧にやっていただけますよ。知らないことが多くて、教えてもらいながら進めましたから。
三木 従業員も全員参加でおこなうので、全体の意識も高まります。
西村 うちの場合は私や工場長といった管理層だけで、「こういう時はどう行動するか」というたたき台をつくっている段階で、従業員に対してはこれから巻き込んでいくつもりです。
平井 今日は訓練についてお聞きしたくて。2019年はじめて実施した内容は避難訓練と、被害状況を点検してのレポート作成、発電機の運転練習や消火器の練習、非常用持ち出し品のチェックです。終了後、従業員全員にアンケートを取ったところ、意外に関心が高くて驚きました。「訓練は年2回では少ない」という声もあったほど。そこで次回は何をしようか思案していて、ほかの会社がどんな訓練をしているのか教えてもらえれば。
三木 うちも同じような訓練を1回やって、2回目は机上訓練を実施しました。これは地震を想定した模擬訓練で、専門家の方が提示する状況に対して、グループに分かれて対策を発表します。たとえば「通勤途中で地震に遭ったらどうするか?」という問いかけに対しても、住んでいる場所も価値観も違うのでいろんな意見が飛び交います。その場にいるような気持ちになって真剣に考えることで、知識として定着すると思うんですね。
西村 状況に当てはめて自分で対策を考えたり、ほかの人の対応を聞くことでいろんな気づきがありそうですね。
三木 たとえば先の通勤途中での地震に対しては、「安否確認が大切」という意見が多く出たので、今はLINEグループを活用しています。以前、LINEが役立ったことがあったので。実は大阪北部地震の時、私は東京出張で浜松あたりで新幹線が止まりカンヅメになったんです。すると会社からのLINEで「みんな無事です」というメッセージが送られてきて、ほっとした記憶があります。飛んで帰りたいと思っても、新幹線は止まっていますし(笑)。そんな時コミュニケーションがすぐ取れると安心できますよね。
西村 これまでを振り返っても実際の被災地では、携帯の電波が切れることが多いじゃないですか。そういった場合の対応は考えられていますか。
三木 被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供が開始されるNTTの伝言ダイヤル(171)を使うようにしています。
平井 安否を音声情報として録音・再生できるんですよね。
三木 それが毎月1日と15日にテストとして使えます。
平井 うちは以前から、震度5弱で自動的に安否確認ができるシステムを導入していました。
西村 どうやって確認するんですか?
平井 携帯電話に一斉メールが送られて、安否を返信するというものです。
三木 ほかにも「就業時間内に地震が起きた時」は、工場の中に残るか近くの小学校へ避難すべきかの議論もしました。「ここは新築で、小学校のほうが建物が古いから残った方が安全」という意見が出たり(笑)。またその場合、「工場には備蓄がないから、1泊か2泊できる程度のキャンプ用品の用意や食料の備蓄をしよう」という意見が出たので、早速準備しました。
西村 水に関しては会社にウォーターサーバーがあるので、何日かは大丈夫ですが、それ以外の備蓄の用意はできていないですね。
三木 キャンプ用品のフリーズドライ食品は賞味期限も長いですし、美味しいからおすすめですよ。

2018年の台風21号では暴風によって屋上の室外機が何台も倒れてしまい、建屋の窓ガラスが割れるなど、これまでにない被害を受けた
●日本精器株式会社

工場の作業をいったん止めて、パートも含めた従業員全員でおこなわれた、2019年11月の訓練
●日本精器株式会社

地震・津波・火災に対する備え、データの保守までやるべきことは山ほどある。

2019年11月におこなわれた机上訓練風景。ここでは災害におけるあらゆるシーンを想定してシミュレーションする
●株式会社三木製作所

工場のあちこちに張り紙をして、人が倒れていないかなど異常を確認し合う被災状況確認の訓練も実施
●株式会社三木製作所

西村 BCPで想定されている災害は地震だけですか。
三木 地震とそれに伴う津波です。3mの津波だと、うちの工場は水没すると言われているので、2mまでは食い止めようと。つまり工場内に水が入ってこないような仕組みを構築しようとしています。
西村 具体的には何をされているんですか?
三木 たとえばシャッターのところに重石を置き、防水シートを敷いてマグネットで留めるものが販売されているので、そういう浸水対策を強化しています。八尾は地理的には洪水の心配はないですよね。
平井 大和川の氾濫の可能性はありますが、そこからは距離がありますから。
西村 東大阪も大丈夫。島根の出雲工場も海は近いのですが高台にあるので。
平井 出雲ってこれまでも地震の被害は、ほとんどないでしょ。
西村 統計を見ると大阪とそんなに変わらないです。だから「島根は地震が少ないですよ」ということを謳い文句にしているんですが、大阪だって地震被害の少なさでいえば、この間まで全国4位だったのに突然大きいのがきたわけで。南海トラフ巨大地震が起きたら出雲でも震度5弱あると言われているので、こればかりはわからないですね。
三木 本当にそうですね。訓練はされているのですか?
西村 まだなんですよ。先ほども平井さんがおっしゃった地震の際の行動、外に出るのか、中にとどまるのかの判断も難しいですし。BCPに関しては何かあった時に顧客に迷惑をかけない、早期に復旧することを第一に考えていて、「BCPを一緒にやっていこう」と言ってくださる顧客もあります。
三木 災害ではないですが、マシニングセンタはコンピュータで制御するので、ネット関係のセキュリティは重視しています。
平井 データのバックアップはどこに取られていますか?今バックアップを置くサーバをどうするか悩んでいるところです。
三木 会社とは別の場所にあるサーバです。うちは金型やデザインなどデータが命なので定期的にバックアップをとっています。自動でバックアップをとってくれる安いサーバもありますよ。
西村 うちはもともと2拠点なのでやらざるを得ないというか。基本的には大阪にサーバを置いてアクセスするようにしていますが、もちろん出雲にもバックアップデータは置いています。物理的にも2カ所にないと怖いので。
三木 片方にしかデータがなく、そこが火災にあったら大変ですからね。
西村 火災も想定されているのですか?
三木 最近は石油ストーブも使わないですし、気になるのは漏電くらい。古いほうの工場はブレーカーを交換することも必要かなと。
平井 設備に気を遣い出すとお金がいくらあっても足りないですね(笑)。とはいえ建屋が壊れてしまっては元も子もないですし。
西村 だからといってこればかりに注力するわけにもいかず、どこかで区切りをつけないといけない。それが難しいです。
三木 そうですね。計画を立てたらひとつの区切りになるのでは、とは思っています。それを第三者から認証をいただければ、安心もできますし。

レジリエンス※な取り組みとしての「健康経営優良法人」認定。

平井 BCPに加え、事業継続にとって従業員の健康が大切だと思い、2019年、健康経営優良法人(以下、健康経営)にも認定されました。認定基準の評価項目にコミュニケーションがあり、うちではパートも含めて社内で10名以上集まって飲みに行くのであれば、会社がいくらか負担する制度をつくっています。もちろん忘年会などとは別で、従業員が自発的におこなう飲み会です。できるだけ他部署の人と交流してもらいたくてはじめました。この制度は社員の提案で始まった制度です。一応、集合写真を管理部に提出してもらいますが(笑)。
西村 健康経営というのは、社員の健康を目指すというものですか。
平井 そうです。
三木 うちも健康経営の認定は取りました。社員とその家族もふくめて健康でないと、いい仕事はできません。従業員には心身ともに健やかであって欲しいですから。
平井 さっきの飲み会は、仕事の悩みを取り払えたらという狙いもあります。健康経営の認定を取ろうと思ったは2018年。その年、工場で2回救急車を呼んだんです。その時に従業員の健康の大切さが身にしみてわかりました。特に力を入れているのは運動と食事ですね。
西村 食事まで気を遣われてるんですか!
平井 はい、オーガニック弁当を注文できるようにしています。
これは千早赤阪村のお弁当屋さんが、水曜だけ八尾にも配達してくれるのでお願いしました。またそちらの社長に社内でセミナーも開いてもらいました。
三木 うちも以前は大手のお弁当屋さんに頼んでいたけれど、油物が多いうえあまり美味しくなかった(笑)。今は仕出し屋さんが、国産野菜を使ってつくる美味しいお弁当を、みんなで食べることになっています。こういうのもレジリエンスのひとつですね。
平井 それと運動も大切なので、3ヶ月に1回「ウォーキングチャレンジ」を開催しています。1ヶ月のうちに1日1万歩歩くことを5日間達成したら、賞金が出ます。「本格的にサイクリングをやっていているので歩かない」という人がいたので、この4月からは「サイクリングチャレンジ」も始めるつもりです。もうひとつ進めたいのは禁煙ですね。
三木 うちは喫煙率0%です。全社員で禁煙にしました。
平井 それは素晴らしい。今まで毎週火曜日を「禁煙努力日」にしていたのですが全然変わらないので、「禁煙手当」を出すようにしました。
西村 健康と安全のために、手を変え品を変えいろんな取り組みをされているんですね。

※変化による組織の脅威(リスク)に対する適応能力

今後の本格的なBCPへの取り組みに向けて、社内では管理職によるミーティングが頻繁におこなわれている
●株式会社オービット

製造の拠点となる島根の出雲工場。 2拠点体制によるリスクマネジメントで、企業ブランドを守る
●株式会社オービット

BCPへの取り組みは社内の仕組みづくりにもなる。

「超簡易版BCP『これだけは!』シート」大阪府が中小企業等に向け作成した簡易版BCP様式。約1時間でシートの作成が可能。
http://www.pref.osaka.lg.jp/keieishien/bcp/tyoukannibanbcp.html

三木 BCPに取り組んだり、さまざまな認証を取ることは社会的PRにもなりますし、西村さんが言われるように会社のウリや強みになります。取得の過程で従業員の意識も高まりますし、彼ら一人ひとりのスキルも上がってくると思うんです。もちろん災害は起こらないに越したことはありませんが、備えあれば憂いなしで、中小企業ももっとやるべきだと思います。
平井 たしかに対外的な認知活動の一環になります。会社説明会で若い人たちにしっかりした会社だと思ってもらえます。
三木 健康経営なんか特にそうですよね。それと認定には更新があるので、常に意識することができます。
平井 健康経営は1年限りの認定なので、毎年取得する必要がありますから。
三木 取って終わりじゃないから仕組みとして定着する。中小企業って仕組みがないですよね。何もないところからつくるのは大変ですが、BCPや健康経営に取り組んで、それを社内の仕組みとして持てるのもいい。
西村 平井さんは名刺を拝見すると、男女いきいき・元気宣言や健康経営のほかにも、さまざまな認証を受けられているんですね。
平井 コレクターみたいでしょ(笑)。まじめに話すと、当社の国内競合の最大手はシェアの半分以上を占める大企業です。そのような状況で、うちのような小さな会社が生き延びるには、「見えない部分」を頑張らないといけないと考えて、社長に就任したときに経営理念を変えたんですよ。BCPへの取り組みや健康経営、SDGsなども見えない部分です。こういった「見えない資源の強化戦略」を略して「MSK戦略」と呼んでいるのですが、ものづくりのかたわらでそういった精神を大切にしています。
三木 レジリエンスという言葉は東日本大震災後から、よく聞かれるようになったと思います。経営学にもレジリエントという言葉はあり、レジリエント・カンパニーを提唱されている先生もいる。それならうちは「レジリエント・町工場」を目指そうと思っています。業績がよく、しなやかで強い町工場になるための一環として、健康経営やBCPをおこなっているんです。品質のよさやものづくりへの真摯な態度、イノベーションはあって当然で、それプラスの要素としてとらえています。トータルで企業の魅力を高め、永続できる会社でありたいです。
平井 会社を長く続けるための、仕組みづくりという点では同感です。
西村 当社は10年前に会社を引き継ぎ、私が5年前に社長に就任、マイナスの状態から立ち上げてようやく安定した状況になってきたところです。地に足をつけて継続していくことを第一に、これから大阪の工場も広げる予定なので、2拠点ともに地元に貢献できる企業になりたいですね。
平井 私自身、BCPは近隣への社会貢献の一つだと思っているんです。ものづくり企業は大きな機械装置を所有しているので、近隣に対しての責任もありますから。そして災害時には自分たちだけではなく、工場を避難場所として使ってもらえたらと考えています。
西村 おふたりの話はこれから本格的に取り組む当社にとって、大変刺激になりました。BCPは「自分の身に降りかかったら」という不安をみんな抱えていると思うので、興味を持って自分ごととして考えられるのかなと思いました。そこで身についた対応力で、不良品が減らせたり、平常時の業務効率化など、さまざまなシーンに役立つ気がします。

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