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ガラス製研磨台でブラスト加工の新境地を拓く。
建築物から高級オーディオ、スマートフォンまで、実は私たちの身近にあるブラスト加工技術。古くは下地処理、最近では鋳物や金属などの表面処理、装飾目的で使用されることが多い。
進功ブラスト工業所が多く手がけてきた金属加工後の表面処理では、深みのある質感を演出するデザイン性とともに、手触りの良さといった機能性も生み出されている。同社の加工技術は、現在も人気の音楽プレーヤーのブラスト加工の仕上げ基準になっているほど。
そんな高い技術を誇る同社にある時「ガラスへのブラスト加工」という依頼が入った。そこから生まれたのが「ガラス製研磨台(ポリッシングディスク) 」。半導体材料の断面を研磨し、研磨面から解析などをおこなうものだ。半導体に使用される炭化ケイ素は硬く、通常のポリッシングパッドで研磨すると破れてしまうが、ガラスだと破れることなく平滑性を保てるうえ、キズ・ダレ・伸びのない美しい断面が得られるという。
代表取締役・武島幸蔵氏曰く「小さな粒子の出し方を低速にして、ロウソクの火に息をふーっと吹きかけるくらいの圧力で研削材をかけていきます。ガラス製研磨台の表面を0.01ミクロン相当まで処理できるので、それに応じた研磨砥粒を使うことができます」。半導体の電子顕微鏡解析時や光学業界の精密レンズの加工など、表面のきめ細かさや精密度が要求される場面に活路を見出す。「新たな加工技術を発信することで、思わぬクライアントからもオーダーを頂けます。未体験の領域にもどんどんトライしたいですね」
有限会社進功ブラスト工業所
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