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業界初の技術とユーザー視点で革新的な水道メーターを独自開発
工場内に設置された“未来工房”という名の創造をカタチにする場。
この会社と業界の将来を見据えた“ものづくり現場”が象徴するように、柏原計器工業では、水道メーター分野で革新的な製品を次々と生み出している。
その最新製品が、コストパフォーマンスに優れる機械式の計量器に無線通信機能を搭載した「ハイブリッド型水道メーター」だ。
法律の規制やボディ寸法の規格に制限がある水道メーターに「将来に向け、付加価値のある製品がつくれないか」との思いと、検針スタッフの「計測がしづらい場所に設置された水道メーターでも手軽に検針ができないか」という現場のニーズが融合。数年前に開発を始めた。
もともとボディの鋳造からメーターの部品製造、組立まで、自社一貫生産を行える業界でもオンリーワンの体制がある同社。
機械、電子機器の開発は自社ノウハウで完成。
さらに多方面の協力を得て、無線通信技術も確立した。耐久性が高く、コスト上のメリットが出せる、専用アプリで通信やデータ収集ができる多機能性が販売開始から評価され、導入は広がっている。
「これまで当社では、世界初の電子式水道メーター等、新規開発に力を入れてきました。
今後も、電気やガスのように水道もスマートメーター化が進んでいく未来を視野に、技術者を含め、会社が一体となって新規開発に取り組んでいきたい」と三浦直人社長。
今年で創業68周年を迎える同社の未来志向のものづくりは今後も勢いを増していく。
柏原計器工業株式会社
http://www.kashikei.co.jp/
柏原市本郷5-3-28 TEL 072-973-0601