●微細加工から大型加工まで
指先ほどの精密部品から、1000×2000mm（巾×長さ）や φ1500mmまでの大型加工にも対応。

●ネットワークを活かした豊富な材料の在庫により、少量 多品種のニーズにも、フレキシブルに対応可能。素材は汎用エンジニアリング・プラスチックからAEDまで広範囲。

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合成樹脂加工というと射出成形が知られているが、卓越した切削加工技術を持つ企業も存在する。日本プラテックはその第一人者だ。NC旋盤やマシニングセンタなどによる切削技術、3次元CADを駆使した設計で、製造業の製造装置に使われる合成樹脂素材の精密加工を行う。
製品分野は搬送機械部品、食品加工機械部品、弱電関連生產設備部品、理科学・医療用機器部品、歯車、特殊加工成品。合成樹脂メーカーや専門商社との結びつきによって、良質な素材を豊富に仕入れ、半導体や液晶の洗浄ラインでも使用可能な耐薬品性のベアリングなどを手掛ける。納期は数日から1週間で、毎週一回の品質会議を開催。1品受注が多数のため、溶接やフライス加工などをテーマとした勉強会を開き、新技術の獲得にも余念がない。

合成樹脂の切削加工業者は家族経営の零細企業が大半だという。そのなかで加工と素材販売を行える組織力を持つ同社は、リーダー的存在だ。NC旋盤による加工では、同社は外径1400㎜までと大型のものも扱える。しかし、零細企業では設備上、加工範囲が限られているため、同社が加工してから材料を販売。同業者と共存共栄を図る経営姿勢を貫いている。
「合成樹脂の精密切削加工業界は歴史が浅く、組合もありません。そこで今年度、府下の同業者に呼び掛けて80社ほどに集まっていただきました。横のつながりを築いて業界全体の底上げを図りたいですね」。

現在は中国市場への進出を計画中だ。樹脂専門加工の土壌が育っていない中国に、異業種の他社と協力して工場を設立し、新たな販路を切り拓いていくつもりだという。
「協力企業とは取引先業界が重なることから、一緒に効率よく営業しようということで中国進出計画につながりました。異業種が得意分野を活かして協力すれば、営業力の弱い中小企業もチャンスが広がります」。
そのような協力関係が生まれるのも、高梨社長自らトップセールスに出向き、人脈を築いてきたからである。守口門真商工会議所の産官学交流プラザ代表をはじめ、地域産業のまとめ役として貢献してきた。
「常に先鞭をつけ、業界を引っ張っていきたい。小さな企業でも、世界に売れるものづくりを目指す心意気が大事です」。これからも業界の雄の進化は続く。

CAD設計、NC旋盤やマシニングセンタを駆使した切削技術により、合成樹脂の精密加工を行います。弱電関連生產設備部品、搬送機械部品などを主体としたエンジニアリング部品で、半導体の洗浄ラインでも使用可能な耐薬品性のベアリングはその一例です。府下の同業者とも協力関係を結び、数日から1週間程度の納期で幅広いニーズにお応えしています。

各種合成樹脂精密切削加工販売

エンジニアリングメーカー、半導体メーカー、機械メーカー、工業ゴム商社、機械工具商社