展示ブース:北館2F 118
有限会社森田製針所モリタセイシンショ
スウェージング加工
横穴ペンシルポイント加工(コアリング防止針)
放電針尖頭加工、細物パイプ先端溶封止加工
事業内容
森田製針所は、主にステンレスのパイプ、ステンレス線、タングステン線の各種加工(スウェージング・穴あけ・尖頭・溶接・プレス・切断・フレア・ロウ付け)を行っており、特に外径0.3mm~3.0mmの細かいものを得意としています。
製品・技術の紹介
超精密SUSパイプ加工のプロ!
医療・電子機器業界へ用途拡大
●コアリング対策の先端形状変更
通常の注射針の先端をゴム栓に対して斜めに針を刺し、刺している途中の回転等の要因により、針のあご部でゴム栓が削り取られること。これが「コアリング」。
業界トップクラスの極小ペンシルポイント製造技術がある森田製針所だから可能な加工提案。一般的な解決策(垂直にゆっくりと刺す、途中で回転させない)ではなく、「針の先端形状を変える」こと。
パイプを素管からスウェージングで減径し、先端を閉じる加工方法で、パイプ側面に穴を開けることによって吸引することも可能です。
●自社開発製造機だから可能な特殊微細加工
ステンレスのパイプ・線、タングステン線などから
超微細な針、パイプを製造。
スウェージング加工などで製造される医療用針の先端は
わずか0.1㎜。
温度センサー保護管、インクジェットプリンター・ノズルなど
その先端技術の活用は拡大中です。
眼科・歯科等を中心とした医療機器業界において需要拡大中の
先端球状溶接封止&穴あけパイプ。
横穴は最小φ0.12まで可能。
医療用特殊針(スウェージング加工品)
医療用点滴のビンとチューブの接合部分に用いられる針にも弊社の針(パイプ)が採用されています。
チューブのついた針(パイプ)を点滴ビンのゴム蓋に差し込み、液体を抜き取る仕組みです。
その他にも眼科・歯科・内視鏡関連等医療用途で幅広く採用されています。
先端球状加工パイプ(先端溶封止加工品)
医療用特殊用途、またファーストフードの調理用温度計、冷凍庫の温度計など各種温度センサーの保護管、インクジェットプリンター用ノズルとして弊社の加工パイプが採用されています。
小さなバリや傷はファイバーを傷つける要因となりパイプの内側の仕上げ作業が非常に難しく且つ高精度となっているため、弊社の技術がお役に立っております。
キーワード
#スウェージング加工,#細物パイプ先端溶封止加工,#超精密SUSパイプ加工,#横穴パイプ,#先端溶接封止,#穴あけパイプ,#医療用特殊針,#先端球状加工パイプ,#温度センサー保護管,#インクジェットプリンター・ノズル
用途に忠実なものづくり社内完結でQCD実現
業務内容 :スウェージング(冷間鍛造)のスペシャリスト
森田製針所は創業90年を超える企業で、スウェージング(冷間鍛造)のスペシャリスト。メリヤス針製造で培った細針の絞りや曲げ、穴あけ、溶接、切断といった各加工技術を駆使し、電子機器や半導体製造装置、医療機器などの基幹部品を製造している。「うちを図面の墓場にしろ」という森田祐輔社長は、"自社でできないものは世の中に存在し得ない"との気概を持って顧客の難題に取り組むよう、日々発破をかけている。空気清浄機などに組み込まれるイオン発生機器。大手電機メーカーが製造するデバイス向けに、先鋭度の高い放電針が大量納入されている。また、特殊形状の血液検査装置や手術用具などにも同社の技術が採用されている。
強み:専用機を駆使する熟練技術と簡易治具等の内製カ
バリエーションに富む加工技術のノウハウはもちろんだが、その背景にあるのが、製造設備や治具、評価設備の内製力。QCD(品質・コスト・納期)トータルでの顧客ニーズへの柔軟な対応が実現できる。試作品や小ロット品ではNC機で対応できても、量産品になれば生産性が問われるため、型の確保など生産準備コストが膨大になる。工場には特殊加工機が数十台と並び、内製する簡易な治具を用いて熟練技術者が高精度に加工する。森田社長は「他社では作れないモノでも当社なら可能」とアピールする。
品質管理:用途を把握して機能要求を理解することから始まる
加工後の部品が、"納入先から要求される機能を満たしているか?"。「用途に忠実なものづくり」を品質方針にする。供給するのは完成品を大きく左右する機能部品であることがほとんど。森田社長は「自分たちの作った部品が、最終的にどのように使われているのか。知らないままでは良いモノは作れない」と断言する。国際規格取得で品質保証体制を裏付けなくても、自社に合ったやり方で、納入先が納得できる仕組みを構築できていれば良い。そのように考え、必要な評価方法を考案し、省力化した検査設備を内製する。全数検査なども徹底しており、「工場に来てもらえば分かって頂ける」との自信を見せる。
今展の展望:医療機器向けに期待、他社と連携でものづくり再興
森田社長は「絶対需要があるものを伸ばしたい」と足下の強化を急ぐ構え。精度や信頼性が求められ、小ロットで小回りの利く同社の特徴を生かせる分野として、今後も医療機器を視野に入れる。「技術があり、やる気もある中小企業同士が連携して、海外と渡り合っていきたい」と日本のものづくりへの貢献を誓う。
当社の歴史
大正10年、造幣局の機械払い下げを受けて曾祖父が起業します。メリヤス針の製造は細針加工技術の総合デパート。国内維産業の競争力低下に伴い、祖父が一連の技術を他分野に展開を始めます。父に代が替わるも、社長就任3年で急逝。22歳で後を継いだ現社長は父の築いた社外人脈、祖父を慕うベテラン社員に支えられ、10年間で事業拡大、技能伝承を努めています。
独自のノウハウを駆使し加工機を自社内で開発することで高品質・低コスト・短納期を実現。
主な事業内容
針・ステンレスパイプ加工
主な取引先(納入先)
家電メーカー、医療機器メーカー、半導体製造装置メーカー
企業概要
- 企業名
- 有限会社森田製針所
- 住所
- 〒571-0034 大阪府門真市東田町23-24
- 代表者
- 森田 祐輔
- 創業年/設立年
- 1921年 / 1947年
- 電話番号
- 06-6906-8686
- FAX番号
- 06-6909-5619
- 企業HP
社長インタビュー記事(https://www.m-osaka.com/jp/special/000642.html)
- 資本金
- 3,000,000円
- 主な取引先
- 医療機器・空気清浄機・半導体・弱電・食品機械等
- 受賞歴
- 大阪ものづくり優良企業賞(平成25年度)