展示ブース:北館2F 81,82
ハードロック工業株式会社ハードロックコウギョウ
ゆるみ止めねじ
ハードロック ナット
ハードロック ベアリングナット、ハードロック セットスクリュー
事業内容
ハードロック工業(株)はゆるみ止めナットという目に見えない存在でありながら、安全を守る縁の下の力持ちとして今や欠くことのできないパーツの製造・販売を行っております。ハードロック工業の生産コンセプトは、安全は威力!であって、それは常に変わることはありません。
製品・技術の紹介
ハードロックナットはなぜゆるまないのか、なぜ必要とされるのか
「はめあいねじ部」の遊びを取り除く「クサビ」構造
ハードロック ナットは、「はめあいねじ部」の遊びを取り除くために、日本古来の木造建築で使われている「クサビ」を利用しています。
凹凸2種類のナットで構成されており、締付けナットであるクサビ型の偏心加工を施した凸ナットを最初に締付け、次にロックナットの役割を持つ真円加工の凹ナットをかぶせるように締付けます。こうすることで凸ナットのねじ部全体がボルト側に押し付けられ、一方で凹ナットのねじ部全体が逆側のボルトねじ部に押し付けられる作用が働きます。
ねじの「戻り回転なし」
ハードロック ナットは凹凸の性質の異なるナットで完全にロッキングします。そのため、「どのねじ締結体でも必ずゆるむ」と言われる「ボルト軸直角方向の繰り返し外力」が与えられたとしても、ねじの戻り回転がおこりません。
そして、初期の締付け力が長期間保持できるため、世界でも類を見ない性能をもった商品となっております。
ベアリングナットとセットスクリューにも展開
軸受用ゆるみ止めナットとして開発したのがベアリングナット。
その高いゆるみ止め効果は、高速回転による振動や正逆回転による衝撃にも影響されることなく完全な締結状態を安定維持し、メンテナンスフリーによる大幅なコストダウンを可能にします。
また、六角穴付止めねじに応用したのが、画期的なゆるみ止めセットスクリューで、主に金型の鋳抜きピンの止めに使われます。
「納入実績」ページで詳細情報提供中 (URLはページの下段を参照ください)
事例紹介:垂直多関節ロボット軸(関節)止め
●製品:ハードロック ベアリングナット
垂直多関節ロボットには、人間で言う肩や肘、手首のような関節があり、人の腕と同様に複雑な動きが行えます。垂直多関節ロボットは6軸可動のものが多く、原理上は6軸あれば、手先の位置と姿勢を一通りカバー出来るようになります。
軸数が多いほど、様々な姿勢を取ることが可能となり、汎用性も高くなります。
1)採用箇所
・ベアリングを低軸力で締結する箇所
・正転逆転の運動を繰り返し行う箇所
2)改善
・スムーズな可動が要求される箇所で、低軸力の締結が必要な箇所での締結ができました。
・メンテナンス周期が大幅に伸び、稼働時間が延び生産性が向上しました。
事例紹介:橋梁上の枕木固定用フックボルトの締結
●製品:ハードロックナット
橋梁の鉄道軌道は無道床(バラストやスラブが無い)で、列車が通過する時、車両の衝撃荷重や振動が締結体に集中します。その枕木を橋桁に固定するために使用されているものがフックボルトです。
1)採用箇所
・列車の衝撃荷重や振動を受ける箇所
・枕木は衝撃を逃がすために、たわみが発生しあまり強く締付けが出来ない箇所
・部品の脱落は、橋梁下の人への人身事故に繋がる危険な箇所
2)改善
・夜間の点検作業時において、点検作業の負担が大幅に軽減されました。
・ゆるみによる部品の落下事故が解消されて安全の向上が図れました.
エンジニアの方に「安全・安心」締結ソリューションを提供するサイト
「ねじ締結技術ナビ」で詳細情報提供中 (URLはページの下段を参照ください)
●ねじ全般と緩みに関する技術情報サイト
ねじ締結の課題をお持ちのエンジニアの方、「ねじ締結技術ナビ」から下記を含む専門的な技術情報を入手下さい。
・ねじのゆるみ
・ねじ締結体の設計と締付け
・ねじについて
・ねじのトラブル
・資料ダウンロード
キーワード
#緩み止めナット,#ゆるみ止めナット,#ハードロックナット,#ベアリングナット,#セットスクリュー,#ゆるみ止めねじ
抜群の信頼性で社会インフラの安全確保に 貢献する「世界最強のハードロックナット」
安全が最優先される社会のあらゆる場所で活躍
新幹線などの車両、鉄道のレール、明石海峡大橋などの大型橋梁、そして高速道路、原子力発電所、通信用鉄塔、船舶など。安全が最優先される社会のあらゆる場所にハードロック工業の主力製品、ハードロックナットが採用されている。
同社の若林社長は、バルブ技師をしていた昭和36年に、ゆるみ止め機能に優れたナット「Uナット」を開発した。これが現在のハードロックナットの前身商品にあたる。
Uナットは大ヒット商品となったが、振動が多い建築現場などに施工されると、ナットがゆるむことがあり、若干クレームも寄せられていた。そこで若林社長は「振動があっても絶対にゆるまないナット」の開発にとりかかった。
研究の結果、昭和48年に開発されたのがハードロックナットである。その構造は日本古来の建築技法であるクサビをヒントにしている。ナットとボルトのすき間にクサビを打ち込む代わりに、凸状の下ナットと凹状の上ナットの2つを組み合わせるしくみだ。凸ナットの中心軸が少しずらしてあるので、上下のナットを組み合わせるとクサビを打ち込んだような強いしめつけ効果を生む。そして取りつけと取りはずしが簡単にできるという優れた作業性もあわせ持っている。
「安全は威力」を武器に日本各地に、そして世界へ
社長は製品を開発した翌年の昭和49年にハードロック工業を創業。以来、前述したようにハードロックナットは社会のさまざまな場所に採用されている。ナットのしめ忘れのような施工ミスを除けば、「ナットがゆるんだ」という報告やクレームは、製品誕生から35年以上経つ今も、1件として起こっていない。
現在では製品のバリエーションも充実させ、軸受け用ナット(HLBーハードロックベアリングナットー)、シングルタイプ(スペースロックナット)、金型締付用(HLSーハードロックセットスクリューー)、リム装備タイプ(ハードロックリム)を製造している。
同社が今後の目標としているのは、さらなる品質の向上と販路の拡大。「ハードロックナットは鉄道などに採用される『特殊なナット』というイメージがあるようですが、鉄道への納入割合は約2割に過ぎません。この安全なナットをもっとあらゆる場所で使っていただくよう提案していきたいです」と若林社長。
また、ハードロックナットは国内は言うに及ばず、台湾、韓国、イギリス、ポーランドなど、世界各国でも高く評価され、採用が広がっている。同社は製品のキャッチフレーズ「安全は威力」の言葉どおり、今までに培った信頼を想に、より広範な普及をめざしていこうとしている。
当社のセールスポイント
安全性=経済的メリットが高いハードロックナットをご活用ください。
ハードロックナットは凹凸のナット2個で1セットですから、通常のナットに比べると価格は若干割高です。けれども半永久的なゆるみ止め効果によって、施工後のメンテナンスが不要になり、繰り返しの使用にも耐えます。トータルコストの削減につながるハードロックナットは、もっとも経済的なナットだと言えます。
主な事業内容
ゆるみ止めナット製品(ハードロックナット、HLB―ハードロックベアリングナット―等)の製造、販売
主な取引先(納入先)
建設会社、鉄道会社、産業・工作機械会社、電力会社、造船・重機関連会社 等
企業概要
- 企業名
- ハードロック工業株式会社
- 住所
- 〒577-0063 大阪府東大阪市川俣1-6-24
- 代表者
- 若林 雅彦
- 創業年/設立年
- 1974年 / 1977年
- 電話番号
- 06-6784-1131
- FAX番号
- 06-6784-1161
- 企業HP
●納入実績(https://hardlock.co.jp/applications/)
●ネジ締結技術ナビ(https://navi.hardlock.co.jp/)
社長インタビュー記事(2017年)(https://www.m-osaka.com/jp/special/001132.html)
- 資本金
- 10,000,000円
- 受賞歴
- KANSAIモノ作り元気企業100社(平成21年度)
元気なモノ作り中小企業300社(平成21年度)
ものづくり日本大賞(平成21年度)
特許取得、ISO9001認証取得、JISQ9100認証取得