投稿日 : 2019年12月20日

カテゴリー: ビジネスマッチング / 産学連携 / 知財・特許

知財マッチング 奈良先端科学技術大学院大学

12/6から1/30まで開催中の「知財マッチング」企画展からブース紹介です♪

ぜひ展示場へお越しくださいませ★★★

 

奈良先端科学技術大学院大学からは

「キチン・キトサン系複合体組成物及びキチン・キトサン複合体の製造方法」
「アミノ酸機能工学を用いた機能性食品、化粧品、有用物質生産」

について展示しております。

 

「キチン・キトサン系複合体組成物及びキチン・キトサン複合体の製造方法」

《奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域 ナノ高分子材料研究室 教授 網代 広治》
天然に豊富に存在するキチン・キトサンと、酸性やアルカリ性で加水分解されにくい合成高分子材料を組み合わせる事により、可撓性を有する新規なフィルムを開発しました。環境材料や医用材料を見越して、生分解性高分子として有用と考えます。
キチン・キトサンは再生医療用足場材料や、皮膚を覆う材料として利用が研究されているものの、しなやかさが不十分で、柔軟性が欠如していましたが、本材料は、伸びやしなやかさを改良出来た点がセールスポイントです。
本技術は創傷治療用などの生体接合材料メーカ、生分解性高分子素材を応用できる環境負担型農業材料メーカ、生分解性医用材料メーカ等、様々な分野での応用が期待されます。

 

「アミノ酸機能工学を用いた機能性食品、化粧品、有用物質生産」

《奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域 ストレス微生物科学研究室 教授 高木 博史》
酵母のアミノ酸代謝は多岐に渡り、その制御機構も、生存環境や代謝様式などで異なります。
私たちは、実験室酵母に見出したアミノ酸の新規な代謝制御機構と生理機能に着目し、特定のアミノ酸を高生産する菌株を古典的な育種技術(突然変異導入)により効率的に取得する方法を開発しました。
これまで、さまざまな産業酵母の高機能化、高付加価値化に成功しています。
本展示では、本技術の応用例として、香味性を向上させた新規泡盛酵母を用いた泡盛、オルニチン含量を増加させた清酒酵母を用いた清酒について紹介しています。
本技術は、紹介例の酒類だけでなく、食品、有用物質生産、化粧品など、さまざまな分野での応用が期待されます。