MOBIO常設展示場では、『IoT---センサ技術展』を開催。10月から半年間にわたり、19社による話題の技術展示を実施中。ものづくりのトレンドを紹介する技術展の詳細はこちら。
10月29日開催のMOBIO Cafe Meetingでは、第1回目として技術展出展企業9社から、より精密に測り、より速く伝え、より広く繋ぐ技術を紹介していただきました。各社の詳細は社名をクリックしてご確認下さい。
<各社のプレゼン要旨＞
防水型で温度・湿度・照度などを測定し、ワイヤレスでデータを送信できるロガー（記録計）がLogbee（ろぐびー）。水中１m30分の耐久性でどこにも置ける小型サイズ。基本設定では電池が3年間もつ低消費電力設計。コンクリート養生の現場、農業のビニールハウス、食品工場など環境管理が大切な現場をリモート管理できると好評。
「山本電機●●●の名称が多いので、8月から新社名になりました」と始まったプレゼン。汎用性が高く、水分計として発電所、船舶などに設置されている。驚きは、なんでもセンサにできる機能を活かして、植木植物をセンサに！新製品は、今までのセンサになかった柔軟さ・細さのスパイラル電極。8ｍｍ径なら特殊な形状や見えない所でも、らせん状パイプにも差し込んで測定可能。
自社でのスポット溶接のもれ防止から開発した打数カウンターで、不良ゼロを達成。プレス機にカウンターを外付けし、WiFiでデータ送信し事務所のPCに表示。「何回踏んだか？あれ、なぜふみ回数が少ない・」などが事務所で把握可能。現場の見える化により、対応をはやくでき、仕事もスムーズにできるシステム。技術展参加のチトセ工業(株)さんも参加されているモニターは継続募集中。
磁歪線入りのパイプに沿って液面を動くのが、レベル計のマグネット内臓フロート。発生するねじり歪みを高精度測定し、タンク容量を測る液面計。「液面計にはもったいない程なんです」との精度で、飲料充填機、半導体ガス供給機などに組み込まれている。IRDと呼ばれる制御コントローラでは、通信部分を直結することで早期デジタル化、アンプノイズなし、省配線を実現。
電気化学式ガスセンサを組み込んだ呼気測定器（ブレスメーター）。測定すると小型測定器で、口臭の主成分（硫化水素、メチルメタルカプタン）濃度を表示。個人IDで測定できるためプライバシーにも配慮でき、対面接客業の方々に便利。また電気化学式ガスセンサモジュールも製造しており、口臭チェッカーやアルコールチェッカーに組み込んで使用可能。
技術展参加の(株)木幡計器製作所さんと実証実験済なのが、iBRESS。現場データを通常のネット回線で安全・高速にクラウドにアップ。リアルタイムに稼動把握など可能。機器のデータを収集し、通常との違いを見つけ、異常予兆を検知するのがMT system。これまでの後追い点検から、事前保守点検へと変更可能。「おや！メンテに行こうか」と思えるシステム。3ヶ月の試用版も導入。
「味噌の研究はしてません」から始まったプレゼン。水・油・汚れに強く、しかも高感度で伝送用アンプ不要の磁気検出素子が「過飽和コイル」。部品点数が少ないため長寿命で、用途に対応した製品も多数。NC旋盤の位置決め、立体駐車場のパレット位置決め、ゴルフ場の無人カート走行ガイドなど。なかにはレース用のバイクに取付、300ｋｍ超の速度でも精密データの収集可能。
「身近なようで、身近でないような・・理科の時間で見た製品です」とマルチメーターの紹介。交流電圧、電池電圧、配線の導通チェックなどに使用されるマルチメーター。単体使用から測定器をパソコンなどと繋ぐシステムに変更し、利便性を改善。繋ぐ方式も有線から無線に。開発中のモデルはブルーツースを使用し、汎用型アプリで解析できる優れもの。
「世界規格に対応が基本」と広範囲な技術力のPRから開始。センサ先端に取り付ける信号用、通信用コネクターにも、作業工程削減を図るためPUSH-IN接続タイプやシングル・ロック・レバー式など各種を製造。異なるプロトコルを変換して結ぶIoTモジュールやIoT監視機器など品揃えが豊富。
--
＜交流会＞
有線式多重伝送の豊中計装(株)さんの挨拶があった交流会。今回も忌憚のない意見交換ができました。
～～～
次回のMOBIO Cafe Meetingは11月14日。『大阪の翼に乗って』がテーマの「ＯＷＯ 次世代型航空機部品供給ネットワーク」企業さんのプレゼン。詳しい詳細、お申込みはこちら
